Our CRAFTSMEN
和包丁は複数の工程を経て作られるものです。 その一つひとつの工程に、専門の職人による丁寧な作業が必要なのです。 一つでも欠けると全体のクォリティに影響を及ぼします。職人ならではの包丁への理解、経験談を聞きましょう。
山脇 良庸
業界歴41年。
一番達成感が感じたのというのは、つい最近のことです。私どもの方で工場を作り、その工場の若い人たちが今や堺で非常に優秀な研師になってる、それが私にとって、この業界に入ってですね、一番嬉しいことです。
浅村 隆夫
業界歴53年。
この包丁に合うデザインなんて私は考えてもすぐには出てきません。これはどうかな、これはどうかなという試行錯誤の結果ですね。やってみなければわからないんですよ。ヒントになるのは日本には俳画というものがあります。俳句を書いて、短冊にその絵を描いたりするのはご存知でしょうか。そういう単純な絵をこの包丁に彫れたら一番いいなと思っています。私の今やっているのは創成期ですから、これが最終的なあれじゃないですからね。恐らくもっともっといいものができるんじゃないかと、期待しています。
長谷川 泰則
業界歴26年。
日々何かしらアレンジするところがあって、日々きれいにするために努力してるんで、完璧というか、そういうのはないね、達成感というのは、お客さんに喜ばれる時は達成感があるけど、自分なりのこの完璧具合というのはまだまだ、今の状態でも70%ぐらいかな。
中川 悟志
業界歴17年。
やっぱり何のものでもそやと思うんですけど、新しい鋼材とか、流行りとか、やっぱりそういうのにはついて行かないといけないという思いで、やっぱり新しいことをすることによって、自分のモチベーションも上がるし、初めは絶対できへんってわかってるんですけど、そこから試行錯誤にした時に、出来上がった時の包丁の感動というか、それはやっぱり自分の中ではモチベーションを上げるのためにやっています。
藤原 明仁
業界歴10年。
やっぱり包丁しだした頃って全然わからなかったんで、形は包丁なんだけど、使いやすさとかお客さんのね、そういうところまで気配りができてなかったけど、実際に自分が作るようになって、自分で使うようになって、ここをもうちょっとこう研磨した方がいいよねとか、ここはちょっと手に当たるから、もうちょっとアールがついてて、手触りいい方がいいよねっていうので、どんどん改良してはいってます。
辻林 寛年
業界歴13年。
今まで使っていただいたお客様が「ここの包丁が一番いいんだ」と言って、また買いに来てくださる、いろんな所の包丁を試したけれども、ここの包丁が一番いいって、だからまた買いに来たと言ってくださる時がやっぱり一番嬉しいですね。