中川悟志です。年は今35歳です。出身は大阪府堺市です。

高校を卒業まで学生でいて、そこから大きい仕事したかったんですよ。たまたまその僕が働いていたバイト先の焼肉屋さんの客さんが僕の師匠である白木健一さんで、そこで初めて出会って、「俺のとここないか」って誘いがあったんで入りました。高校卒業してから18歳から白木刃物に入社して、16年間下積みというか修業して、去年令和3年4月に中川打刃物として独立しました。

青紙2号、青紙1号の紋鍛造ですね、やっぱりそこはどこにも負けない綺麗な紋鍛を意識して鍛造しています。それも他社にはちょっとわからないですけど、うちオリジナルの手作業で工夫を手間かけてて、なんかそれで商品化された時に、綺麗に仕上がっているという自信が僕はありますね。

やっぱり何のものでもそやと思うんですけど、新しい鋼材とか、流行りとか、やっぱりそういうのにはついて行かないといけないという思いで、やっぱり新しいことをすることによって、自分のモチベーションも上がるし、初めは絶対できへんってわかってるんですけど、そこから試行錯誤にした時に、出来上がった時の包丁の感動というか、それはやっぱり自分の中ではモチベーションを上げるのためにやっています。

手作業でやってるんで、納期やっぱりかかるんですよ。今需要と供給が合ってないんで、納期を迫られたら正直きついです。

やっぱり本焼きですね。10本やって10本割れて。もうそれが、とりあえず火作りするのに1本やるのに20分ぐらいかかるんですよ。そこから仕上げして刃付け屋さんに粗研ぎしてもらって、泥塗りして、考えて1本の時間あたりといったら、すごい時間かかってる中やっぱり10本終わって10本割れた時はもうほんま心折れましたね。