清水将矢と言います。山脇製作所の今刃付部で仕事をしています。出身地は和歌山県、今この大阪のちょっと南の和歌山県なんですけども、看護師をしばらくやったんですけども、どうしても物作りやりたいという気持ちが芽生えてしまって、今この会社にいるという形になってます。

昔その仕事を始めた時の失敗と言ったら、すごい薄い薄刃があったんですよ、これちょっと危ないなって指導してくれる人に言われたんですけど、鏨、歪みを取る時に鏨を入れるんですけど、それで薄っかったので、20本があって、内の11本を鏨を貫通させてしまうという失敗があったのは一番大きい失敗かなと思っております。

徐々にそのスキルが上がるに連れて、やっぱり値段の高い包丁とかにもやらしてもらえるというか、それを完成させる時やっぱり一番と達成感はありますね。

一番大事なことはやっぱり目やと思いますよ。刃付職人で一番大事なのは、その包丁を見る目やと思ってて、その包丁の何がいいって、その曲がりがないことと表面に凹凸、ボコボコがないことなんですけど、その歪みを取る作業とか、その凹凸を見る作業の時に、こういう蛍光灯に包丁をかざして、光でその動きを見るんですけど、まず最初にそれを見れるようになるのがすごい大変で。でもその光の動きを理解できたら、まあまあ一人前かなという。

結構うちの包丁、そのムラを作らへんというのが、ポリシーというか僕らが気をつけていることなので、コツという感じじゃないかもしれないですけど、大事なことはそこやと思ってます。

海外そうですね、なかなかその和包丁、片刃の包丁って言ったら、生で魚を食べるところが使うのがメインかなと思うんですけども。だから始めて使う包丁にあったりすると思うんですよね、新しい物、生食がはじまって使う人とかもおられると思うので、やっぱり品質はその堺でもうちトップレベルやと思うし、それはさっき言った曲がりであったり、凹凸であったりすると思うんですけど、それないと何がいいかというと、やっぱりメンテナンスがすごいしやすいんですよ。研ぐ時にその凹凸とか曲がりがあると形が変わっていってしまうんでね。

研げば研ぐほど変な形になって、すぐだめになっちゃうんですけど、綺麗な包丁は使っていたらそのままだんだん小ちゃくなってて、長く使えるっていうのがあるので、もちろん切れ味も抜群にいいと自負しているので、ぜひ包丁を使って頂ければなと思っております。